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2007年10月23日 (火)

10/20 第3回「日本のノーフォーク」:川下り編

去年の第1回「日本のノーフォーク」イベント(NFJ1)ではブレイドン湖(涸沼)から河口まで、NFJ2ではイェア川(涸沼川)をブレイドン湖までカヌーで下りました。

今回のNFJ3では、ビュア川(那珂川)を下ります。距離的には、ホーニングからサーン川との合流点を過ぎてエイクルまでくらいです。

Pict0913朝9時にエイクル(道の駅かつら)に集合し、まずはテントを張りました。2日前までは雨の予報で天気を心配していましたが、秋晴れが広がり、気温も上がってきて、絶好のカヌー日和です。

Pict0920支援隊の皆さんの車で上流のホーニング(大瀬)まで移動して、ご指導いただく中川さんからカヌー講習を受けた後、カヌー&カヤック7艇の艦隊でビュア川下りに出発です。

途中の河原でお昼。紅茶を沸かすのに牛乳を持って来るのを忘れてしまいました。

でもたまたま運の良いことに中川さんと私がなぜか牛乳缶を持っていて、川から見えている建物に行ってみると、そこは何と牧場でした。(ヤノキンソン農場と命名)

「こんにちはー、すみません、少し牛乳を分けていただけますでしょうか?」
と声をかけると、
「いつもは無いんですけど、今日はたまたまお分けできる分があるんですよ」
とのこと。

Pict0936朝、搾った牛乳を一度加熱した後冷やしてクリーム分が浮いた牛乳がなべにいっぱいに入っています。牛乳缶2つを満タンにしてもまだ余ったので、その場で一杯ずついただくと、さすがにコクがあっておいしーい牛乳でした。

カヌーもするというご夫妻としばし歓談して牛乳のお礼を言って河原に戻り、ちゃんと牛乳入りのおいしい紅茶をいただくことができました。

いやー、幸運の積み重ねでとってもランサムな体験ができました。

ここで運を使い果たしたと言うよりは、ナンシイ的なさらなる幸運に恵まれたと言うのでしょうか、その後は過酷な試練が待ち構えていたのでした・・・

Pict0933川幅があって周囲が開けたビュア川をのんびりとカヌーで漕ぎ下ります。7艇の船はそれぞれのスピードと興味とコース取りで下っているので、時に300mくらい艦隊の列が伸びることもありました。

川岸や澄んだ水を通して川底を見ると、流れは結構速いことが分かります。

所々現れる瀬を漕ぎ下る時は、なかなかスリルがあって、時々艇内にもバシャーンと入ってくる波で濡れることもあります。

水位は低目だったので、浅瀬で座礁して、船を下りて押したり引いたりして脱出することも何度かありました。そんな時、大きなサケが浅瀬の石の上を乗り越えて遡上していくのを見かけて感激です。

でも「まず沈することはない」はずだったのですが・・・

ドシーンと後ろの方で音がしたような気がして振り返ると、とうとう誰かの艇が沈(転覆)したようです。その時は中川さんと他の2艇が前の方、私のベックフット号が真ん中あたり、後ろの方に3艇いました。100mくらい下流にいる中川さんに「誰か沈したようです」と大声で伝えて、ベックフット号は反転して救助のために川を100mくらい漕ぎ上りました。

流れが速いので全力で漕いでも少しずつ登っていく感じです。まだ何が起きたのかはよく分かりませんが、緑の煙突君が1人で乗ったカヌーが下ってきて右岸の河原に着きました。そこにNP家のカヌーも一緒にいますが、人数は足りないようです。

「パドルを流してしまったので拾って~!」との声があり、ベックフット号は流れてくるパドルを1本救出しました。もう一本は中川さんがさらに下流側で救出しました。

左岸のテトラポッドで護岸したところに、カヌーが転覆して水没しているようです。そのカヌーにアスリートさんといーろらさんがつかまっています。テトラポッドの上にはJAFFYさん、たまげた君、ひよりげたちゃんがびしょ濡れで座っているようです。3艇分の人がそこにいるので、3艇とも沈したのでしょうか?

まだ何が起きたのか、皆無事なのか、よく分かりません。

テトラポッドの近くは最も流れが速いところなので、ベックフット号のエンジンも限界でそれ以上は川を登れず、右岸の他の2艇がいるところに着けました。

中川さんもそこに加わって、対岸の転覆現場の様子を見ながら、NPさんと緑の煙突君の話を聞くと、JAFFYさん、たまげた君、ひよりげたちゃんの乗った艇がテトラポッドに突っ込んで転覆し、ひよりげたちゃんがひっくり返った艇の中に残って姿が見えなかったので、その救出のためにアスリートさんといーろらさんがそれぞれの艇から川に飛び込んだそうです。

何はともあれ、皆特にケガもなく無事で何よりでした。

対岸の転覆現場に渡るには、流れが強く上流から大回りしないといけないし、テトラポッドの護岸に安全に艇をつける場所もないので、しばらくこちらから様子を見るしかありません。

Pict0946ひっくり返った艇を足場の悪いテトラポッドの上に腰まで水につかって立ちながら元に戻すという大変な作業をアスリートさんといーろらさんが何とか成し遂げました。それから艇の中の水をかい出して、慎重に5人がその艇に乗って川を渡って来ました。

転覆したカヌーの中に頭が取り残されるというのは、ベックフット号でも航海士が経験あるのですが、艇内に空気がたっぷり残っているので溺れる危険はないけど、周りの人や本人はとてもあせります。

何も悪いことはしていないのに難破したマーゴレッタ号と、素晴らしい死と栄光号からの海難救助と、もどかしい思いをしながら救助の様子を見ていたティーゼル号でした。

さらに下流の瀬で、今度はNP一家4人が乗った艇が沈してしまいました。

また子供たち2人がひっくり返った艇の中に残ってしまいましたが、もう様子が分かっているので今度は落ち着いて、アスリートさんとNPさんで2人を救出しました。

そのまま艇につかまって流れがゆっくりになる河原に流れ着くまで川の流れに身をまかせます。と言っても秋の川で寒いですから、T君は途中でうまくひっくり返った艇の船底に這い上がってそれを足がかりに救助に来たいーろら艇に乗り移りました。まるで沈したディンギーのセンターボードを足がかりに艇を起こして乗り込むのを見ているようで、T君も救助隊も素晴らしかったです。

Pict09471つ目の河原にはうまく流れ着けずに通り過ぎてしまったので、ベックフット号でカヌーを押したりして、2つ目の河原でようやくアスリートさん、NPさん、Rちゃんも上陸することができました。

かなり水に長いことつかっていたので、とても寒かったことと思います。服の水をしぼったり、ありったけの着替えを融通しあったりして何とか先に進めるようになりました。

その後は順調で、2度の沈で時間をロスしたので予定よりも遅くはなりましたが、エイクル(道の駅かつら)に到着しビュア川下りを終えました。支援隊の皆さんがおこして下さっていた焚き火がありがたいです。まずは近くの温泉に行って身体を温めてました。

このコースで一度に2艇も沈したのは中川さんとしても初めてだそうです。沈したのはどちらもNFJカヌー経験者だし、確かに他の艇より人数は多く乗っていましたが、それもよくあることだそうで、まあ確率は低いながらも2艇が沈することもあるだろうし、たまたま今回がそうだったということかもしれません。

夏であれば、川下りで沈するのは楽しみの一部なのですが、10月だとさすがに寒いです。沈した時に備えて着替えを持って行くとすると、防水バッグに入れてカヌーにロープで固定する必要があるので、今回は「まず沈することはないだろう」ということでそこまでしなかったのですが、そのため、寒い思いをする人が出てしまいました。

皆の一番の心配は、これで子供達が「もうカヌーは嫌」とならないか? ということでした。でも「夏だったらいい」とのことで、ちょっとホッとしました。

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コメント

すごい! なんか、本格的な冒険だったのですね!イギリス本国だったら、夏でも日本の今の時期くらいに寒いことでしょうね・・・。
いつか是非、ご一緒したいものです。

今回は何から何までお世話になりました!おかげさまで楽しい川下りができました。溯上するサケの姿が見えて感動しました。
我々の艇が一番経験が浅く、最初にひっくり返るのは自分たちだと思っていたのですが、なんとか無事?ゴールにたどりつきました。キャンプでは美味しい料理をいただき、これも楽しめました。航海士さんによろしくお伝え下さい。

サグレスさん、

なるほど~、イギリスの夏だと思えばまさにその通りだったかもしれないですね。次の機会には是非ご一緒してください。

sugachan2さん、

ARCイベント初参加がとってもワイルドなものでしたが、楽しんでいただけたようで良かったです。カヌー経験が浅いようには全然見えませんでしたよ。

わーなかなかスゴイ沈没大会?となったのですね!
テトラポッドって上を歩いて釣りをするのだって危ないのに、そこで救出劇が繰り広げられるなんて大変でしたね。
秋の川・・・寒そう!!

それにしても牛乳缶は秀逸すぎます。
以後アウトドア時は持ち歩くべきですね♪(笑

そうなんです。テトラポッドなので、救助の手伝いに行こうにもベックフット号を着ける所もなくて、座礁したティーゼル号のように救出劇を眺めているだけになっちゃいました。

牛乳缶は、そんなに絶妙のタイミングでそんなものを持っていたのは怪しいと言われてます(^^;。

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