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2011年3月21日 (月)

地震後1週間で思うこと

地震の当日翌日は、恐怖心を覚えることはないまでも、ちょっと心配したり、ホッとしたり、ある意味、貧乏旅行をする際に味わう気分とよく似たものでした。

むしろ、地震後に、いろいろな情報・意見・行動を目にする中で、もっと深く感じることが多いです。

例えば、心を打たれた話…

  1. “がんがれ日本!!” 元気が出るつぶやき
  2. 被災者の役に立ちたいと考えている優しい若者たちへ~僕の浅はかな経験談〜(3/23で削除予定)
  3. 東電福島原発社員の言葉(要mixi登録、残念ながら閉鎖されてしまいました)

1.は、純粋に、たくさんの勇気と希望をもらえました。これを読んだ後、イギリスの家族ぐるみの友人から送られて来た安否伺いのメールの返事には、次のように、その時(3/14)の気持ちのままに書きました。この気持ちは今でも変わりません。

Thank you very much for your kind concern.
We are all fine and had no serious damage to our house and belongings except for a few crockery.
Our great thanks also to the UK team.  We Japanese are all very grateful to generous aids and sympathy from all over the world, which warm our heart and give us courage and hope to cope with the disaster.
In fact, we keep finding that people are good, people are kind, people help each other when they are in need of help, ... many such evidences every day.
The disaster area looks like a war zone, but it is in fact quite different.  There are no enemy but friends around us.  There is no hate but sympathy.  Not vice but virtue hidden in people are being revealed.
Thanks again, and please pass our thanks to all the people around you for giving us courage and hope we need.

2.は、いい話ですし、たくさんの賛同のコメントも寄せられています。「正義感や義侠心に駆られて現地に乗り込む人もいるでしょう。それは間違ったことではありませんが、正直に言えば、あなた方が役に立つことはありません。」という高校物理教師が卒業する生徒に向けた言葉と、それにも関わらず阪神大震災の被災地にボランティアで出かけた方の経験に基づく話。

私も最初に(3/15)これを読んだ時は、素直に感動し、なるほどなあと思いました。その後、3/17には、“被災地からの報告 阪神震災とは違う実情”というこれまた心を打つ説得力のある別の話をTwitter経由で目にしました。その記事に対しては、これは怪しいというコメントも少なからず付いていましたが、我が家が救援物資を持ち込んだ先はこの団体です。素晴らしい活動をしていると思います。これについては、また別のブログ記事で書きたいと思います。2.の記事は、残念ながら3/23には削除されるそうです。「ボランティアをするならより効果的な参加方法を、冷静に模索して欲しい」という趣旨が、ボランティア自体を否定したものとして誤解されてしまうことを危惧されてのことです。

3.については、最初から激励と非難が入り交じるたくさんのコメントが付いていて、やはり削除されることになって残念ですが、純粋に信頼する仲間を思う熱い気持ちから勇気を持って発言された女性の福島原発職員の言葉には、心を打たれました。

こういう一連の動きを見ていて、世の中には、いろいろなものの捉え方をする人が、一定の割合でいて、善意とそれに基づく行動に対して、必ずと言って良いほど、その悪い面を指摘する人(これも善意だったり悪意だったり)がいて、そのために善意の行動を遠慮したり止めたりする人が出て来て、それが現実なのだなあと思います。

そこで、私にできることとしては、素晴らしいと思える善意の行動に対しては、いいね! ありがとう! と賛意と感謝の気持ちを伝えることかなと思っています。

2011年3月12日 (土)

3/12 地震翌日@宇都宮→帰宅

停電で暖房は無かったけど、寒い思いもせずに普通に眠れた。朝になって、電気が無くても明るいのが嬉しい。昨晩は出ていた水も止まってしまったようで、トイレのタンクの水も大切にしないと。ホテルの予約時には朝食バイキング付きと書いてあったけど、フロントでその代わりのおにぎり2個と卵焼きをもらえて、夕食を抜いた後だけに、かみしめながらおいしく大切に食べた。

パソコンで情報収集。JRも東武も電車はまだ動いていないし動く目処も立っていない。高速バスも終日運行休止。新宿〜大宮と小田急線は動くとのことで、大宮まで行けば何とかなる。道路状況は分からないし渋滞もスゴイかもしれないが、レンタカーで大宮まで行って後は電車というのが唯一考えられるルートだ。レンタカー会社をいくつもウェブであたってみたが、既に満車か、予約を受け付けていないか、開店後に電話しないと分からないところばかり。もう1晩宇都宮に滞在せざるを得ないかもしれないけど、その場合はホテルを確保しないといけない。

7〜9時の間、東武宇都宮駅まで往復歩いてみた。停電でも近くのコンビニが開いていて、取りあえずせんべい1袋とフルーツジェリー1個を買った。せんべいをパリパリ食べながら歩く。JR宇都宮駅の東西連絡通路は通れるようになっていたけど、駅施設自体は閉鎖。駅西側の高速バスターミナルは、やはり終日動きそうにない。レンタカー事務所にも満車の張り紙。駅西側の信号は点いている。ホテルは駅近くのは停電しているようだが、ちょっと離れると電気は問題なさそう。コンビニもレストランも開いていて、食べる事に関しては全く問題なし。東武の駅は、まだ運転の目処は立っていないとの張り紙はあるが、試運転中と表示した電車が駅のホームに止まっていて、JRよりは動き出す可能性が高そう。そこから駅までの間の通電地域のホテルに部屋を取れれば、携帯の充電もできるし、パソコンで情報収集もできる。

一度ホテルに戻って、また楽天トラベルで、駅西側のホテルで今晩の分を予約した。まだ他の泊っているお客さんは部屋やロビーにいて動きが取れないようだったし、ホテルもチェックアウト時刻を過ぎても滞在を許していそうな様子だったけど、10時に荷物を持ってホテルを出て、予約したホテルまで行って、追加料金を払っても良いから午前中から部屋に入れないか、頼んでみた。通常は15時から、こんな時だから13時からは部屋に入れるようにしたいけど、今はまだ無理とのこと。でも、ロビーにイス・テーブル・コンセントがあったので、そこでパソコンを使わせてもらえた。バッテリー残量がとても不安だった携帯とパソコンをフルに充電できて嬉しい。

13時になって部屋に入れるか聞いたら、やっぱり15時からと言われた。荷物を預けて、昼食を食べに出て、前にこの辺りに来た時に気になっていたパキスタン料理のお店でカレーを食べた。JRの駅までまた様子を見に行くと、東武は動き出したとのこと。

すっかりもう一泊宇都宮に泊るつもりになっていたけど、まだ14時なので、今からなら多少電車が混んだりゆっくりだったとしても帰宅するには十分だ。ホテルに戻り、荷物を受取り、東武宇都宮駅までバスに乗って行き、1446発の電車に乗った。電車から今晩のホテルの予約をキャンセル料がかかる前にキャンセルした。結局、宇都宮〜新栃木、新栃木〜北千住、北千住〜代々木上原、どの電車も座れたし、普通のスピードで走っていたし、とてもスムースに18時過ぎには帰宅できた。

ようやくテレビも見れて、地震だけでなく、津波や原発のことも含め、災害の大きさが伝わって来た。

今回の経験を通して実感したこと…

  • 交通状況が不明な時は、まず宿をおさえておくと安心できる
  • ホテルは地震の後でも停電中でも基本的に開いている
  • そんな時に直接行っても泊るのは難しい
  • でもネット予約してから行けば泊めてもらえる
  • そのためにもスマートフォンやパソコン+通信アダプタは役立つ
  • 充電できない場合はバッテリー残量を無駄に減らさないこと
  • 充電出来る時にフル充電しておくこと
  • iPhoneのSoftbank通信網とdocomoのデータ通信網の両方を今回は使えたので、前者がダメな場合でも後者で何とかなった
  • 通話は電池の減りがはげしいし、なかなかつながらない。携帯はメールで安否連絡をすること。
  • 特に、被災者の携帯に電話することで貴重な電池を減らすようなことを避けること
  • 最新の情報を得るにはTwitterが役立つ

2011年3月11日 (金)

3/11 地震当日@宇都宮

「あっ、また地震だ。」という感じで始まった横揺れが、だんだん大きくなり、机の上の液晶ディスプレイも倒れそうなくらいになった。ディスプレイを机上に寝かせてから机の下にもぐり、揺れが収まるのを待った。正確には分からないけど3分くらい揺れが続いたように思う。同じ部屋の反対側の電子機器は、ドシーン、ガシャーンと、倒れたり落ちたりしているようだ。後で分かったことだが、このあたりは震度6弱だったらしい。

揺れが収まり、机の下から出ると、壁と天井の間に隙間が出来ている。ちょっと迷ったが自分のノートPCとその電源アダプタを持って、部屋から廊下に出ると、両側の本棚から落ちた本が20〜30cmの厚さで足の踏み場もないくらいに積み重なっていた。廊下の右手側は天井が落ちて塞がれていたが、非常口は左手側に2つある。一番近い非常口の前には人がいて、もう1つの方から出るように言われた。本の上を歩いて、少し歪んだり隙間もできていた感じの鉄製の非常階段を降りて避難した。2階建ての2階からの避難なので、すぐに外に出られた。

ここは何十棟も建物がある施設で、働いている人も数千名はいる。私が避難した場所にも大勢の人が集まっていた。皆、落ち着いている。ユーモアも失わないし、花粉症で大変な人に余ったマスクを譲ったりして、お互いに気遣っていた。何度も大きな余震が来た。まっすぐ立っていられないほどの揺れもあった。その度に建物の屋上に立っている避雷針が大きく揺れていた。最初の揺れが収まったタイミングで、すぐに外に避難することが大切であることを実感した。

幸いポケットにdocomoデータ通信アダプタを入れていたので、ノートPCにつないで、地震速報のウェブページを見ると、震源は三陸沖で震度7とのこと。より震源に近い宇都宮郊外に出張中だった私とチームの皆が無事であることを、会社にメールで一報する際、妻にもbccしておいた。研究開発施設なため、個人の携帯の所持が禁止されていて、持ち出したPCは貴重な通信手段だった。

屋外で2時間程待機して、日も落ちて皆が寒さで震え始めている頃、帰宅して良いとの連絡があった。コートや携帯などを残してあるロッカールームにも必要最小限なだけ入室可とのことで助かった。ロッカールームまでの建物脇を歩いて行く間、所々で崩れ落ちた壁、動いてぶつかっている駐車中の車、ずれてしまった空中廊下…、思った以上に建物への被害は大きそうだ。停電で真っ暗なロッカールームから手早く荷物を出した。あれだけの揺れでもロッカーが倒れていなかったのは助かった。

月曜から泊まりがけで出張に来ていて、金曜の今日帰宅する予定だったので、宇都宮駅近くのホテルに荷物を預けてある。電車は動いていないかもしれないが、まずはホテルまで戻りたい。駅までは約12kmある。普段はバスだけど、地震後でバスは走っていない。2時間かけて歩く覚悟はあるけど、自家用車で通勤している人のための駐車場の出口で「駅までオネガイ」と書いた紙を持ってヒッチハイクすることにした。

若い男性ドライバー1人の車が、「こういう時はお互い様ですから」と言って、同僚2人を含めて3人を気持ち良く乗せてくれた。道中の被害状況もすごかった。新聞紙のロールの倉庫が荷崩れで壁が大きく崩れ、ロールが飛出している。民家の塀がばっさり倒れている。道路に出来た亀裂から水が吹き出している。屋根瓦もところどころ落ちている。全ての信号が消えていて大渋滞していたけど、交差点ではお互いに譲り合って、慎重に秩序だって車は通過している。ちょっと感動した。何度か大きな余震も来て、車は揺れるけど、片側2車線の広い幹線道路を走っている分には、特に危険を感じることはなく、むしろ、地震の時に車の中というのは安全なものだなあと思った。

身体が冷えていたので、途中で工事現場の仮設トイレを利用させてもらったが、その間にも車はほとんど前に進んでいないくらいの大渋滞。車の中でパソコンから情報収集すると、新幹線も在来線も動いていないようだ。Twitterを宇都宮で検索すると、そもそも駅自体が東口〜西口間の通路も含めて閉鎖されているらしい。実家と娘とは携帯メールで連絡が付き、無事の連絡ができた。結局車でも2時間くらいかかって、もう真っ暗になってから、駅近くまで来たけど、暖かい車の中で、パソコンで情報収集も出来たので、本当に助かった。

駅の東側で車を降りて、西側のホテルを利用していた同僚2人と携帯の番号・メアドを交換した上で別れ、私は駅東側の滞在していたホテルに行く。停電で真っ暗な中、予約がある人は泊めているらしい。荷物を預けていたので中には入れてくれたけど、その晩は満室なので予約がないと泊ることは出来ないとのこと。まわりにホテルはいくつもあるけど、停電で真っ暗で寒い中、予約なしで直接行っても難しそうだし、電話しても断られそうな気がする。そもそも私だけじゃなくそういう人は多そうで、ホテルはどんどん満室になっていくだろう。そこで、パソコンとデータ通信カードをまた取り出して、楽天トラベルで宇都宮駅周辺のホテルを検索し、東側の近くの別のホテルに空き室があったのを予約した。

ホテルの人も申し訳なさそうにしてくれていたけど、何とか見つかったのでと言って荷物を受取り、そのホテルまで歩いて行った。やはり停電で真っ暗。「予約してありますが泊れますか?」と言うと、紙をチェックして予約が見つからないと言う。「さっき予約したばかりで」と言うと、停電でファックスもパソコンも使えないので連絡が入っていないと言う。そこまでは想定内(^^)。パソコンを取り出して証拠の予約確認画面を見せると、ようやく泊めてもらえることになった。しかも、空きがないので普通のシングル料金でデラックスルームになってちょっとラッキー。エレベータは動いていないので、真っ暗な階段を上り始めたけど、本当に真っ暗でちょっと無理。(後で携帯の画面を懐中電灯がわりにすれば良かったと思ったけど)フロントに戻って、懐中電灯を持ったスタッフに部屋まで案内してもらった。その人は、他のお客さんの案内をしてきたばかりで、階段の上り下りでまだハアハア言っていて申し訳なかった。

部屋に入ると、真っ暗だけど水は出るし、6階だけど余震が来ても不安な揺れ方はしないので、ホッとした。夕食は食べていないけど、もう今日は外に出る気はしないし、そもそもレストランもコンビニも停電で閉まっていそうだ。同僚2人も知人の所やホテルで滞在先を見つけたとの連絡が入り、皆落ち着けて良かった。駅の反対側は電気が通じているところもあるらしい。1軒開いているコンビニはすごい行列とのこと。ホテルの人がスナックと飲料水を部屋まで配ってくれて、これも嬉しい。

今晩は帰れなくて宇都宮に泊ることを家族に連絡し、残りの家族の無事も確認できた。東京町田の自宅でも震度5だったとのことでビックリした。やはり停電しているらしい。食器が少し割れた程度で、特に被害は無いようだったのは良かった。地震のニュースも気になるけど、携帯もパソコンも停電で充電できず、明日もどうなることか分からない状況で電池の残量は貴重なので、ほどほどにして寝ることにした。

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