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2010年10月24日 (日)

10/23 三鷹の天文台見学

東京三鷹にある国立天文台の「三鷹・星と宇宙の日」に行ってきました。このイベントの事を教えてくださったランサム&ヨット仲間のPetrelさんは、朝から来てほぼ一通り見たとのこと。14時頃着いた航海士と私に、見どころや早めに整理券をゲットする方が良い所を教えてもらえて助かりました。

Img_0483_2Img_0485_2 アドバイス通りに最初にドームシアターの整理券をもらった後、まずは日本最大の口径65cm屈折望遠鏡を見学。ファインダーまでもが本体に比例したように大きいです。(そんな必要があるのかな?)

Img_0486 ここは天文台歴史館になっていて、本日限定公開の江戸時代の書「天文分野之図」が面白かったです。当時は、中国の星図をもとに、日本名を追加したりいていたようです。今の星座の区切りや星座名は西洋から来たものでしょうが、世界を見渡せば、今でもいろいろな所でいろいろな人が、星の並びを何かに例えて名前を付けたものがあるのかもしれません。自分でやるとすると、楽しそうでもあり、途方にくれそうでもあります(笑)。

Img_0488 Img_0490 次は、内部を今回初公開する「太陽塔望遠鏡」(別名アインシュタイン塔)です。今回初めてこの天文台キャンパスに入ったのですが、緑が多くて、広くて、自然が豊かなのにビックリしました。その緑の森の奥にひっそりとたたずんでいるという感じの塔でした。

今回一番印象に残ったのは、整理券をゲットして入った4D2Uドームシアターで、特殊メガネをかけて立体映像を見た「銀河のダイナミックな一生」の講演でした。地球と月から太陽系、銀河系、そして宇宙の果てまで、自在にズームイン/ズームアウトできて、視点も公転面から上がったり下がったり、銀河の雲の中を突き抜けたり、講演者が手元でコントロールする意のままに大宇宙を旅して回れるのはすごかったです。プラネタリウムは何度か見たことがありますが、こんなのは初めてで、視点が地球に固定されているプラネタリウムよりもずっとダイナミックで面白い体験が出来ました。

Img_0500_2 Img_0498_2 次に印象に残ったのは重力波望遠鏡です。地下に直行する2本の長いトンネルを掘って、真空のパイプを通し、地面の揺れが伝わらないように吊るされた鏡にレーザー光を反射させています。重力波が来た時に2本のトンネルを光が往復する時間にほんのわずかの差が生じるのを検出しようというもので、それでも望遠鏡と言うのですね。年に数度来ているであろう遠い宇宙からの重力波をいつか捉えてやろうとじっと気長に静かに耳をすませている健気さがいい感じ。

Img_0502 16時、17時、19時まで公開の施設があって、空いてる間に一通り見ようとしたので、かなり慌ただしかったです。暗くなって50cm反射望遠鏡で実際に星を見るための整理券は、並んだけど大人気でゲットできませんでした。(雲がかなり広がっていたから、本当に見れたかどうかは不明です。)もっとゆったり見るためには、朝から行くことをオススメします。

今回は施設を2つ見たところで航海士とはぐれてしまい、航海士が携帯を家に忘れて来ていたので、結局帰宅するまでお互いにどこにいるやら分からないままでした。今や突然携帯がないと本当にどうしようもないですね(^^;

2010年8月 1日 (日)

7/31 JAXA、はやぶさカプセル見学

JAXA(宇宙航空研究開発機構)相模原キャンパスと、小惑星探査機「はやぶさ」カプセルの一般公開に行ってきました。

平日なのに最高3時間待ちだったという前日の様子の報道や、見てきたPetrelさんからの情報では、とてもカプセルを見るのは無理そうで、はやぶさとイカロスの話が聞ける宇宙セミナーだけでも参加できればいいやと思っていました。

でも、目が覚めたのは6時前、カプセルの公開開始は9:30、セミナーの開始は10:15。あわよくば、セミナー前にカプセルを見れるかもしれません。そこで、とっとこ朝食を済ませ、行列で時間をつぶす本やiPadと氷入りの飲み物を持って、8時前には行列に並びました。P7317998行列は森の中に延びていて、木陰で本を読みながら待つのはそう退屈でもなく、開場を9時に繰り上げてくれたので、10時前に「はやぶさ」カプセルの特設展示館に入ることができました。

地球の引力圏から離脱してまた戻ってきた唯一の物体が、今、目の前に、地球上でここだけにあります。そんな長旅や数々の試練を感じさせないくらい、きれいでした。(写真撮影禁止だったので、展示の様子はこちらをどうぞ。)

P7318004 この「はやぶさ」ミッションを率いた川口淳一郎さんの宇宙セミナーにも間に合いました。8時前にここに着いた時に既にカプセルとは別の行列が出来ていて、メイン会場の席はさすがに無理でしたが、会場外のスペースにモニターが置かれていて、そこに映るプレゼン画面を見ながら、会場入口のドアから川口さんも見える所で、セミナーに参加することができました。

P7318006 モニターに映る字はかろうじて読めるかどうかというところ、スピーカーから流れる音声も耳に手をあてて必至で聴き取る感じで、得られる情報量は半分くらいになってしまいましたが、それでも、とっても伝わってくるものがありました。

はやぶさの燃料漏れ事故で通信が途切れ、カプセルを地球に戻すことは絶望的な中で、そのために必要な予算を獲得したり、カプセルを着陸させて回収するためのオーストラリア政府の許可も得たり…、はやぶさもスゴイけど、本当にすごかったのは、企画し、作り、送り出し、最後まで諦めずに帰還させた、川口さんとチームの人々だったのだと実感しました。講演後、その「人」を称える気持ちをこめた拍手が、いつまでもなりやまず、ジーンと来たし、日本人としての誇りも感じました。

午後のセミナーは、会場に着席できる整理券をゲットするのに間に合いました。パンを買って手早く昼食を済ませ、会場で、セミナーが始まるまで、日本のロケット開発の歴史のドキュメンタリービデオを見て、これも楽しめました。結局、ペンシルロケットから始まって、技術の実験と改善の積み重ねで日本の宇宙探査の今があることが、よく納得できます。

P7318007 イカロスのチームリーダー森治さんの「イカロスの船出と太陽系大航海時代の幕開け」と題したセミナーも、とても分かりやすく楽しいものでした。ソーラーセイルに薄膜太陽電池を取り付けた(ここが日本の技術のミソ)ソーラー電力セイルが、電力命のイオンエンジンに電気エネルギーを供給します。非常に微々たる力でも、時間をかければ少しずつ少しずつ加速していくことができます。莫大なエネルギーを短時間に放出することが必要な場合もあるけど、結局は、エネルギーと時間をかけ合わせた面積をいかに大きくするかということなんだなと実感できました。

実はソーラー電力セイルの技術、木星を目指す1つの良いアプローチではありますが、さらに太陽から遠くなる土星を目指すには、ちょっと…というものらしく、イカロスへの情熱と共にそのあたりを客観的に見据えた説明や質疑応答が、とっても好印象でした。

P7318008 ここまではJAXA向かいの博物館の特設会場での催しで、ようやく14時を過ぎて、JAXAのキャンパスに足を運びました。

第1〜6会場を順番に全て見て回りましたが、印象的だったのは、イカロスとそのソーラーセイルの実物大のモデルです。

P7318009 P7318015 P7318016 P7318022

他に良かったのは、人工オーロラ(40分並んで見ました)、「かぐや」の3Dハイビジョンの月面・地球の出・地球の入・満地球の映像などです。

P7318030 今回初めてJAXAキャンパスを見学しましたが、毎年一般公開はされているようで、その積み重ねか、運営面での工夫がとても良くされていることに感心しました。イカロス関係の展示がたくさんある第1会場では、じっくり見たい人と、さっと見たい人のレーンが分けられていて、これはとてもありがたかったです。カプセルを見るための長い行列も、できる限り日陰で待てるような工夫や、随所におかれたミスト付き扇風機も嬉しかったです。P7318000

そのおかげかどうか、並んでいる一般参加者も、ギスギスした感じがなくて、皆が楽しめるようにお互いに気を使っている雰囲気があったのを、とても嬉しく思いました。

2010年3月 7日 (日)

3/6 「ちきゅう」見学@清水

先週末に引き続き、雨の中を静岡県にお出かけです。今日は、待望の「ちきゅう」見学。朝7時にTitmouseさんとsugachanご夫妻を駅でピックアップして、由比PAでPetrelさんと合流し、9時には清水の日の出埠頭そばの駐車場に車を入れました。

去年4月のツバメ合宿で、その勇姿を海上で見かけて以来、いつかチャンスがあったら乗船して見学してみたいと願っていたのが、海洋研究開発機構(JAMSTEC)が持つ船の中でも最大の、地球深部探査船「ちきゅう」です。

P3066310 P3066316 駐車場から海に向かって歩いて行くと、建物の間から見える「ちきゅう」の船体は、まるで別のビルのようです。掘削用の塔の上の方は、何とガスの中で霞んでいます。船底から塔の上までの高さは130mもあり、30階建てのビルに相当するとのこと。

P3066318 P3066315 シーホッパーさんとオプティさんも合流して、見学客が並ぶ列に加わりました。一般公開は10時からで、天気も悪いのに、たくさんの人がもう並んでいます。早めに来て正解でした。

P3066325 P3066332 船首側のタラップから乗船して、階段をいくつも登り、まず最初に見学するのはブリッジでした。でも、そこまで行く間にも、壁に張ってある船内地図や、救命ボートなど、目を引くものが満載で、ついつい足が止まってしまいます。

P3066345_2 素敵に広いブリッジで、そこにある数々の装置も興味深いのですが、やはり「ちきゅう」ならではの掘削装置が今日の見所です。海底を掘削するには、

  1. まず海底にドリルで穴を掘って、
  2. ケーシングと言う太いパイプをその穴に入れて、
  3. セメントを注入してケーシングを海底に固定します。
  4. 予定の深さまで1〜3を繰り返し、
  5. 海底のケーシングパイプの入り口の上に噴出防止装置をセットして、
  6. ライザーパイプで海底と船とをつなぎます。
  7. その中を通して泥水を循環させながらドリルパイプを上下して、
  8. 海底を掘削し、ドリルパイプ内に残るコアサンプルを採取します。

水深数千mの海底から、さらに数千m掘削して、いずれはまだ誰も到達したことのないマントルまで掘り進むことが1つのゴールとのことです。

P3066342 P3066339 掘る時に先端で回転する「ビット」が左の写真。人造ダイヤモンドが付いています。ビットにつながり、コアサンプルを採取するドリルパイプが右の写真の中央下のもの。これを約1000本、10km分も積んでいます。

P3066366 P3066369 ケーシングは、掘削の都度、船に必要なだけ積むそうで、見ることはできませんでしたが、ライザーパイプは、ずらりと積み重ねられていました。海中に長く吊り下げられていたので、生物が付着しています。

P3066370 P3066372 よく見ると、ゴムの付いたバンパー用、先端用など、用途に応じていろいろな種類があるようです。

P3066346 P3066348 採取したコアサンプルは、左の写真のところで切り出して、右の写真のCTスキャナにかけて解析します。これまでは、地震のメカニズムを調べるための構造面の研究が多かったのが、最近は、製薬への応用をにらんで、コアに含まれる生物の調査やそのための研究者が多くなっているそうです。

P3066353 また、古代の地磁気を調査するために、地球や船の金属の磁場の影響から完全にシールドされた部屋もありました。地球の磁極のN/Sは、これまでに何度も反転しており、海底深くの古い岩石を採取してその磁気を調べることで、当時の地球の磁場がどうであったかが分かるようです。

P3066350 P3066352 コアサンプルの実物がこちら。右の写真は、紀伊半島沖の南海トラフで、海洋プレートが沈み込む部分を掘削したもので、右側が沈むプレートの玄武岩の岩盤で、まさにその境目を示しているとのことです。最初にこれを見た時には、そんなにすごいもの(^^)だとは分からなかったのですが、船の見学後に近くで行われていたシンポジウムをのぞいたところ、この研究成果の発表を聞くことができて、わかりやすい説明のおかげで理解が深まりました。

P3066375 パイプを上げ下ろしするためのやぐらの下にある船の中の海面「ムーンプール」や、何ヶ月も掘削をする船に乗員や物資を運ぶため、ブリッジの上にあるヘリポートも見学したかったのですが、一般客には危険なためか、見学コースには含まれていませんでした。でも、いろいろな質問にていねいに答えていただけて、すっかり満足して、船尾側のタラップから船を降りました。

P3066377 清水魚市場で海鮮丼の昼食を皆で食べて、午後はフェルケール博物館の見学です。

P3066380 入り口を入ったところに、まさにアマゾン号を思わせる、木造でガフリグのA級ディンギーが展示されていて、うっとりと眺めちゃいました。

船関係の展示も面白かったですが、缶詰博物館というユニークな展示があって、ちょっと懐かしい缶詰のラベルなども見ることができ、楽しい1日をしめくくりました。